明治末期に熊野神社を合祠
場所
小田急線祖師谷大蔵駅下車徒歩15分。
祖師谷通り(現在祖師谷ウルトラマン商店街)を北上左折したところ、泰成幼稚園の奥に鎮座。
御祭神
伊弉諾命
伊弉册命
御由緒
「新編武蔵風土記稿」によれば
下祖師ケ谷村熊野社、村の中程の少し高き地にあり、神体白幣、社の廻りに松杉の類、生ひ茂れり、前に二十級の石階あり
とあります。熊野地と呼ばれる地名もありました。
その当時は、現在の神明社と一年おきに祭礼を行なっていたそうです。
明冶四十三年、神明社に合祠されました。
本殿内部の左に旧熊野神社の八相殿の祠が祭られています。
また、延享二年銘がある石灯籠は旧熊野神社のものと言われています。
その他
神社のどこにも、熊野神社の文字はみられません。
最後に拝殿の中を覗き込むと、扁額らしきものがみられます
とりあえず撮影して、帰宅後見るとはっきり「熊野宮」と読み取れました。
時代を潜り抜けてきた神社の運命を思うと同時に、大事にお守りしてきた氏子の信仰心に感謝。
(TATSUさん)
No.434
2005.8.10 UP
2023.10.2 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』