小菅村橋立の熊野神社を参詣し、奥多摩駅行きのバス時刻を確認すると、
まだ2時間以上もある。
待っているのもつまらないので、大丹波峠越えで丹波山村の熊野神社を訪れることにした。
川久保より、舗装された上野原丹波山線を入る。すぐに箭弓(やぎゅう)神社、諏訪神社と続く。
箭弓神社は文明十年(1478)の再興、諏訪神社は全国九千あまりの長野諏訪大社よりの分祀神社の中で二十番代にあたるという歴史のある神社。
途中より古い道標に従い山道に入る。
宮川に沿って進むと路は途切れるが、左に登ると未舗装の林道にでる。
しばらく進むと、大丹波峠である。峠より丹波山の里が見下ろせる。
峠を下ると丹波山にでる。途中路はところどころ荒れている。
丹波では青梅街道より山手に入った奥、十数段の石段の上に鎮座。
拝殿のまわりには由緒のとおりいくつもの末社が見られるが祭神は不明。
また、当社は七月中旬祇園祭で奉納される、ささら獅子舞で知られている。
これは江戸時代から伝わる奥多摩地方独特の獅子舞である。
御祭神
伊弉册命
御由緒
創建の由緒は明らかでないが、慶応四年の社記には
都留郡丹波山村熊野社、祭神熊野魂命、本社礎東西九尺九寸、南北七尺七寸、末社 天王宮、神明宮、白山宮、稲荷明神、庁屋竪四間横六間、鳥居礎九尺、社地東西拾五間、南北拾三間、
下々畑壱畝歩分米三升五合
とある。
(御祭神ともに「山梨県神社誌」参照)
(TATSUさん)
No.845
2008.5.14 UP
2021.11.21 更新
参考文献
- 『山梨県神社誌』