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2004.2.6
新宮市神倉の神倉神社で、古くから伝わる神事で県無形民俗文化財の「お燈祭り」が斎行されました。こちらは、幟の立っている街角。あちこちに白い装束の上り子さんたちの姿が見えます。
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新宮駅前の看板。女人禁制ゆえに私にはこの光景は撮影できませんが、御祭りの日の神倉神社のゴトビキ岩の下はこんな光景なんだろうな。 |
今年も多くの人で神倉神社は賑わい、太鼓橋には人があふれていました。あちこちで喧嘩もあったようですが、お祭りは神事だということを忘れてはならないと思いました。 |
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下山した上り子さんたち。今年も親子連れが多かったようです。松明の燃え残りを持ち帰らずに捨ててゆく人も結構見受けられましたが、本来は持ち帰って神棚にお供えするのだそうです。御神火なのですから。 |
山伏の人々の法螺貝を合図に、神倉神社での本日の神事は観衆の拍手と共に終了。神倉神社を出発した山伏の人々が歌っていた歌が印象的で、心洗われた気持ちになりました。
「・・・御山は繁盛、町も繁盛、天津神、国津神、六根清浄、神倉権現・・・」と、聴こえます。(WAV音源はこちら。183KB) |
幣を持った渡御の人々。行列はこれから阿須賀神社に向かいます。 |
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背中に「神」と書いてあるのは「介釈人」の方々。介釈棒を持ち、お祭りの警護にあたります。
ところで以下、速玉大社境内にあった「お燈祭 上り子の留意事項」より引用。
一、事故等が発生しても、祭典関係者は一切責任を負いません。このことを御家族も承知の上の入山と見なします。
一、転倒事故の原因となるので、子ども連れは早目に入山し、絶対山門に近づかないこと。
一、開門時は絶対に押さないこと。又、飲酒者は入山できません。
一、事故防止の為、入山制限を行うこともあります。
事故がないように願うばかりです。 |
阿須賀神社での神事を終えて渡御の人々が出発します。お燈祭りの神事は神倉神社だけで行われるのではなく、上り子さんたちも山に上がる前に阿須賀神社→速玉大社→妙心寺を順拝され、神倉神社での神事終了後は神職、介釈人、山伏の方々の一行が阿須賀神社と速玉大社に渡御し、奉幣されるのだそうです。 |
渡御の人々は最後に速玉大社に到着されました。本日の神事はここで終了するそうです。荒祭り的な側面ばかり報道されがちなお燈祭りですが、禊があったり、このように厳かな神社の渡御があったり、神倉山で上り子さんたちが松明を持って下山した後を消防士さんたちが消火作業しながら下山されたり、目立たない所でもいろんな方が神事を支えていらっしゃるのでした。
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