西村伊作(にしむら いさく) 和歌山県新宮市出身
旧チャップマン邸から見る西村記念館:旧チャップマン邸・西村記念館ともに西村伊作が設計した木造洋館
西村伊作(1884年9月6日 - 1963年2月11日)は日本の教育者、建築家。Freethinker 。新宮市名誉市民。
個性尊重・男女平等の自由主義的な教育を実践した文化学院の創立者、初代校長。
明治政府のでっち上げによる大逆事件で死刑に処された大石誠之助(新宮市名誉市民)の甥。
伊作は24歳で渡米した時、現地の人から、「お前は何者か、クリスチャンか、ナショナリストか、ソシアリストか」と問われ、I am only a freethinkerと答えたという。
(西村伊作 - Wikipediaより)
文化学院
西村伊作、与謝野晶子、与謝野鉄幹、石井柏亭らによって創設され、「国の学校令によらない自由で独創的な学校」という新しい教育を掲げ、「小さくても善いものを」「感性豊かな人間を育てる」などを狙いとした教育が展開された。しかし、この教育が後に第二次世界大戦に入り、戦時体制となった国により、弾圧を受けることになった。
日本で初めての男女平等教育を実施、共学を実現した。日本文化のみならず、キリスト教精神や西洋文化的教育が盛んに行われ、教員に多くの西洋人を招いた。創立当時から制服はなく、和服より洋服を推奨し、当時では珍しく、生徒のほとんどが洋服を着ていた。その頃から文化学院はオシャレの代名詞として知られていた。
(文化学院 - Wikipediaより)
1921年(大正10年)に東京駿河台に創立。
戦時中も自由主義的な教育を続けたため西村伊作は不敬罪で拘禁され、文化学院は閉鎖命令を受けて閉鎖されました。校舎は陸軍に接収され、連合軍捕虜収容所として使われました。
戦後、文化学院は西村により再興され、多くの芸術家、作家、役者等々を輩出しました。文化学院の人物一覧 - Wikipedia
2018年(平成30年)3月に閉校。
西村伊作記念館(国指定重要文化財)
西村記念館。西村伊作が自ら設計・監督した自邸。1914年(大正3年)に建設。
旧チャップマン邸
西村伊作が友人のアメリカ人宣教師チャップマンのために設計し、1926年(大正15年)に建設しもの。
改修と耐震補強を行い、2019年(平成31年)4月19日に観光交流施設としてオープン。見学無料。有料で貸館も。
■開館時間
見学:午前9時~午後5時
貸館:午前9時~午後9時
■休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌平日)
年末年始 12月29日~1月3日
■料金
見学:無料
貸館:午前9時~午後1時 1,010円
午後1時~午後5時 1,010円
午後5時~午後9時 1,520円 ※要予約(原則、使用日の2週間前までに申請してください)
日本基督教団倉敷教会教会堂(国登録有形文化財)
西村伊作が設計した日本基督教団倉敷教会教会堂(岡山県倉敷市鶴形1-5-15)。国の有形文化財に登録されています。日本基督教団倉敷教会教会堂:倉敷市役所ページ
写真はすべて瀬音さんにご提供いただきました。ありがとうございます。
若竹の園保育園舎(国登録有形文化財)
日本基督教団倉敷教会教会堂の近くにある社会福祉法人「若竹の園」の保育園舎(岡山県倉敷市中央1-6-12)も西村伊作の設計。事務室棟と幼児保育南棟の2棟が国の有形文化財に登録されています。
倉敷で活躍した建築家:くらしき観光.com
写真はすべて瀬音さんにご提供いただきました。ありがとうございます。
写真左が事務室棟、中央が幼児保育南棟。
(てつ)
2013.5.10 UP
2020.2.19 更新