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雨滝(あめたき)

 三重県熊野市育生町赤倉? 熊野市金山町? 赤倉村:紀伊続風土記(現代語訳),金山村:紀伊続風土記(現代語訳)

大アメノウオの伝説が伝わる雨乞いの滝

雨滝

 和歌山県北山村から三重県御浜町に抜ける県道52号(御浜北山線)を車で北山村から大丹倉に向かう途中にあった雨滝。落差20mの直瀑。
 道路沿いに看板があり、車2台ほどが止められる駐車場があります。手すりのついた所を登っていくと展望所があり、雨滝を見おろすことができます。

雨滝

 以下、駐車場にある説明板より。

雨滝

 熊野市は峻険な山地が多く、豊富な雨量も手伝ってか有名無名の滝が点在している。この奥にある雨滝は、様々な樹木に覆われ滝つぼに清らかな水をたたえている。ここはまた、雨乞いの地でもあり、日照りが続くと村人が寺の鐘を滝つぼにつけて祈祷したという。

アメノウオ伝説

 その昔、雨滝の滝つぼに棲むという大アメノウオを、鵜を使って捕ろうとした2人の男がいた。いざ鵜を放とうとすると、どこからともなく僧が現れ、鵜を放つことは止めて欲しいと嘆願した。2人は承諾し、お腹が空いたので持参した粟飯の弁当を開け、その僧にもごちそうした。いつの間にか僧の姿が消えたので2人はこれ幸いと思い、約束を破って鵜を放った。すると、滝つぼの底から濁り水が大渦を巻き、ものすごい雷雨となったので2人は怖くなって逃げ帰った。
 翌日行ってみると、滝つぼに鵜と1mもの大アメノウオが死んで浮いていた。岸に上げ腹を裂いたところ、なんと粟飯が入っていたという。

 雨乞いの滝だから、雨滝というのですね。

 雨乞いの滝といえば、私の住む本宮町では平治の滝が知られています。

 ガードレール下に滝壺へ下りる道があります。数分で滝壺へ。

雨滝

雨滝

(てつ)

2009.10.16 UP
2011.4.17 更新
2020.8.9 更新

参考文献

雨滝へ

アクセス:JR熊野市駅から車で約30分くらい? 県道52号線は狭い道なので、車の運転には充分気をつけてください。 
駐車場:駐車場あり(2台)

熊野市の観光スポット