鯨捕りで栄えた太地の鯨捕りの守り神
和歌山県太地町太地の産土神飛鳥神社近くにある小さな神社。
鯨捕りの守り神である恵比寿を祀っています。
鯨骨の鳥居
鳥居は鯨の骨でできています。
井原西鶴の『日本永代蔵』の巻二に収められた「天狗は家な風車(てんぐはいえなかざぐるま)」に「紀伊国に隠れなき鯨ゑびす」とあり、「鯨恵比寿の宮をいはひ、鳥井にその魚の胴骨立ちしに、高さ三丈ばかりも有りぬべし」とあります。
こちらの鳥居は高さは1丈(約3m)ほどなので、西鶴の時代にはその3倍ほどの高さの鯨のあばら骨の鳥居があったようです。
鯨骨の鳥居は1985年に建立され、1996年、2019年と建て替えられています。写真の鳥居は1996年に建て替えられたもの。
境内に石
祠の向かいに石が祀られています。
(てつ)
2010.7.22 UP
2020.7.6 更新
参考文献
- 日本古典文学大系48『西鶴集 下』岩波書店
リンク
恵比須神社へ
アクセス:JR太地駅から町営じゅんかんバスで10分、漁協前バス停下車、徒歩1分
駐車場:太地漁協に駐車場あり