九鬼氏が祀った天満天神社
九木湾に面した森に九木神社はあります。
九木神社の一の鳥居付近。
一の鳥居前の海。九鬼湾は熊野水軍の拠点のひとつで、九鬼水軍発祥の地。
小さな青い魚が泳いでいます。
九木神社樹叢は国の天然記念物に指定されています。
典型的な暖帯地方の海岸林で、林内には多数の暖地性植物が繁茂。特に、ヘゴ科のシダ、クサマルハチは日本での分布の北限。
江戸時代の紀伊国の地誌『紀伊続風土記』の九木浦の項には、
○天満天神社 方9尺 境内宮山周6町
村の端、巳の方(※南南東)にある。村の住人九鬼氏が貞治年中の兵乱に急難を免れたことにより居城の西北に永和年中に管廟を創建し、寛文2年に今の地に再建した。そのことは棟札に詳らかである。社内の重器に九鬼宮内少輔奉納の弓失がある。寛文9年に丹州綾部城主九鬼式部少輔が先祖の旧縁により弓袋長刀太刀石燈篭を寄附した。祭礼は正月8日に村中より2人を選んで射初の式がある。未社が2社ある。
と、あります(現代語訳てつ)。
御祭神は菅原道真。
九木神社の社殿脇の道を歩いて行くと、岬の先端部に行けます。途中に三思ヶ丘公園があり、岬の先端部には九木港沓埼灯台と岬神社があります。
(てつ)
2012.9.13 UP
2020.7.7 更新
参考文献
- 『紀伊続風土記』臨川書店
九木神社へ
アクセス:JR九鬼駅から徒歩約20分
駐車場:駐車スペースあり