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『熊野年鑑』現代語訳 舒明

舒明天皇

現代語訳

3年 辛卯(かのとう)

熊野山に狼が出て畜類を多く食い殺した。

4年 壬辰(みずのえたつ)

熊野北山に大蛇が出た。

7年 乙未(きのとひつじ)

1本の茎に2つの花をつけた瑞兆の蓮が生えた。

8年 丙申(ひのえさる) 

大化、年号が始まった。

9年 丁酉(ひのととり)

2月に大きな星が東に雷のように流れた。蝦夷叛逆の兆しである。

10年 戊戌(つちのえいぬ)

熊野で五鬼二志鬼の一族が立ち上がった。秋に大風が家を壊した。9月に桃李の花が咲いた。日本で葬式が始まった。

※誤訳等ありましたらご指摘ください。

原文

三 辛卯

熊野山狼出テ畜類多噉殺

四 壬辰

熊野北山大蛇出

七 乙未

1本の茎に2つの花をつけた瑞兆の蓮が生えた。

八 丙申

大化年号ノ始

九 丁酉

二月大星従東流如雷蝦夷叛逆ノ兆也

十 戊戌

熊野五鬼二志鬼ノ一族起秋大風家ヲ破ル九月桃李花咲日本葬式ノ始メ

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(てつ)

2021.10.9 UP

参考文献