天智天皇
現代語訳
癸亥(みずのとい)
3月に大雪、通路止。
5年 丙寅(ひのえとら)
熊野鎮護峰に火があった。暮れから暁まで京の鼠が江州(ごうしゅう:近江国、現在の滋賀県)に向かって移動した。
6年 丁卯(ひのとう)
10月に熊野観音那智山に行幸、熊野神宝に仏像法華経等を入れた。葛野が白い猿を献上した。
7年 戊辰(つちのえたつ)
常陸(現在の茨城県)より角のある馬を献上した。
10年 辛未(かのとひつじ)
熊野で飛鳥社に白い狐が出現した。※誤訳等ありましたらご指摘ください。
原文
癸亥
三月大雪通路止
五 丙寅
熊野鎮護峰ニ火アリ自暮至暁京鼠向江州移
六 丁卯
十月行幸熊野観音那智山熊野神宝仏像法華経等入 葛野白猿献
七 戊辰
常陸ヨリ角アル馬ヲ献ス
十 辛未
熊野飛鳥社白狐出現
(てつ)
2021.10.10 UP
参考文献
- 熊野速玉大社宮司 上野元監修・発行『速玉本 熊野年鑑』熊野速玉大社