熊野本宮の主神はケの神様?
熊野本宮の主神、家都御子大神(ケツミコノオオカミ)。家都美御子大神(ケツミミコノオオカミ)とも。
ケツミコノオオカミがどのような神様なのか、私にはわかりませんでしたが、最近読んだ『松原右樹遺稿 熊野の神々の風景』という本に「熊野のケツミコは、ケという生命力の神」という記述がありました(31頁)。
ケツミコは、ケの神様。何でこんなシンプルなことを私は考えつかなかったのか。私にとっては眼から鱗の発想でした。
ケのエネルギーが枯渇するのが「ケガレ」で、ケのエネルギーを時々充填して元に戻さなければならないから、ケの神様のおわす熊野を詣でる。新たなケを得られることに熊野詣の意味があった。
まさに、よみがえりの地、熊野にふさわしい神様です。
(てつ)
2013.4.17 UP
参考文献
- 『松原右樹遺稿 熊野の神々の風景』松原右樹遺刊行会