平成22年11月2日の晩と3日の日中、和歌山県田辺市中辺路町で「野中の獅子舞」の奉納がありました。野中の獅子舞は近野獅子舞団の方々によって継承されている舞で和歌山県の無形文化財に指定されています。
2日の晩は「近露まるかじり体験」の前夜祭として豚汁がふるまわれる中、熊野古道・近露王子にて「お神楽」と「乱獅子」が舞われ、3日も朝9時30分から同王子にて「道中神楽」「乱獅子」「花かがり」「剣の舞」を、その後は近野神社や継桜王子で上記演目に加えて「うかれ獅子」も奉納されました。
野中の獅子舞の演目については現行6曲あり、
(1)道中神楽・・・・・・宿から宮への行き帰りやジゲ回りの際の道すがらの舞曲である。 (2)幣の舞・・・・・・御神楽としての舞で、獅子が手に鈴と御幣を持ち、静かに回りお祓いをする。 (3)乱獅子・・・・・・勇壮活発に乱舞する。 (4)花かがり・・・・・・獅子がボタンの花を見つけて、それを食ったり寝たりの動作をする。 (5)うかれ獅子・・・・・・獅子が寝ようとするが、天狗とお多福がしきりにたわむれる。 (6)剣の舞・・・・・・落ちている刀を苦心してくわえ、それを振りまわして悪魔ばらいをする。
熊野中辺路刊行会・刊「くまの文庫」に上記のように記載されています。11月の他にも例年1月2日と3日に中辺路町近野地区にて奉納されています。
私は今回2日の晩と3日の朝の奉納を拝見しました。 緑に囲まれた近露王子で笛や太鼓に合わせて舞う獅子はとても力強く、その発祥は約600年前・南北朝時代に近露の野長瀬一族が大塔宮護良親王の出陣の際に舞った舞であるというのもうなづけます。
心踊る笛の音色や力強い太鼓と掛け声が獅子の舞と共に心に残ります。
お話しを聞かせてくださった近野獅子舞団の団員様、誠に有難うございました。
参考文献:くまの文庫(熊野中辺路刊行会・刊)
参照URL:
なかへち観光協会HP
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