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 くまのほんぐうたいしゃ れいたいさい ゆのぼりしんじ
熊野本宮大社 例大祭 湯登神事


平成21年4月13日、和歌山県田辺市本宮町。晴天の中、熊野本宮大社例大祭初日・湯登神事が斎行されました。今年はてつ も一緒に登り、写真はてつ撮影です。

午前9時30分に本殿前で拝礼の後、渡御の一行は大社を出発して境外社の 真名井社 近くからバスで湯峯まで移動しました。今年の稚児さんは9人(15日は11人の予定だそうです)、当屋は老舗旅館「あづまや」さん。稚児さんと渡御の奉仕者は館内の温泉で「湯垢離(ゆごり)」の後、潔斎食をいただきます。内容は毎年変わりますが、温泉粥は定番メニューです。薬草酒、胡麻豆腐、百合根茶巾、竹の子木ノ芽和え、平目うす造り、よせなべ、香の物・・・まだまだありますが、どれも美味でした。

午後1時に当屋(湯峰の老舗旅館“あづまや”、“いせや”が隔年交代)を渡御が出発し、
湯峰王子で八撥(やさばき)神事の後、 大日山 を越えてゆきます。祭の日の稚児さんは神様の依り代になる神聖な存在なので、神事の時以外は地面につけない様にお父さんが肩車をして渡御・山越えをされます。
晴天で暑いままかと思いましたが、時折気持ちの良い風が湯峰王子から大日越えを吹き渡り、「極楽のあまり風」という言葉を思い出しました(夏に使う言葉かもしれませんが、この日はほぼ初夏の陽気でしたので)。

大日山中腹まで渡御すると鼻欠地蔵前で行者さん方が御祈祷、
月見岡神社 へ渡御して再び八撥神事を行います。今年はテレビ番組の撮影もあったようで、芸能人の辰巳琢郎さんが行者さんの法螺貝に挑戦されていました。
無事に大日越を終え午後3時頃、熊野本宮大社旧社地・
大斎原(おおゆのはら) 前の札の辻(ふだのつじ。木の鳥居のある所)で拝礼。湯登神事はここで一旦解散します。

同日午後5時からは宮渡(みやわたり)神事が斎行され、拝殿で八撥神事の後、旧社地大斎原 に渡御し再び八撥神事、 真名井社まで渡御して再び八撥神事の後、今年は午後7時前頃鳥居前で解散になりました(いつもは6時30頃になる事が多いです)。よく晴れていてまぶしい新緑に稚児さんの着物の赤い色が映えて、とてもきれいでした。

この後は14日の船玉大祭、15日は朝8時の本殿祭(新作神楽の奉納もあります)からはじまり午後の渡御〜本殿に還るまで、例大祭は続きます。



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2009.4.13UP

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