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河合曾良の俳諧

河合曾良の熊野関連の俳諧 

奥の細道行脚之図
「奥の細道行脚之図」、芭蕉(左)と曾良(森川許六作)

 江戸時代前期の俳諧師、松尾芭蕉(まつおばしょう。1644~1694)の門弟、河合曾良(かわいそら。1649~1710)。蕉門十哲(しょうもんじってつ。松尾芭蕉の門弟のうちで、とくに優れた10人をいう)のひとりで、奥羽の北陸への『おくのほそ道』の旅に同行したことで知られています。

 河合曾良は、元禄4年(1691)、近畿を巡る旅をしました。その折、熊野三山も巡拝し、その後、京都嵯峨野の落柿舎(らくししゃ。蕉門十哲のひとり向井去来の別宅)に芭蕉を訪ね、旅の模様を語り、作句を披露します。このときの曾良の句が芭蕉の『嵯峨日記』に記されています。

   くまの路や分(わけ)つゝ入れば夏の海     曾良

(てつ)

2005.7.18 UP
2019.10.12 更新

参考文献