■ 熊野の宿　南紀熊野のお宿をご紹介します。（てつ）

◆　高野山の宿泊施設（和歌山県伊都郡高野町高野山）

熊野の宿
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　熊野、吉野、大峰とともに世界遺産となった「日本国総菩提所」高野山。
　高野山は、今から約1200年前の弘仁７年（816）に、空海（774～835）によって標高約800mの山上に開かれた真言密教の修行道場。

　空海入定後も、高野山には空海を慕い、藤原道長や白河院、鳥羽院、後白河院ら皇族や貴族が参詣し、武士、庶民らの参詣も続き、真言密教のみならず浄土教系仏教や修験道、神道などの様々な宗教を内包する山上宗教都市として栄え、江戸時代初期には約900ヶ寺にも達しました。

　高野山の大門から、弘法大師空海がそこで今なお生き続け禅定し続けているとされる奥の院までは約4.7km、徒歩約１時間10分ほどの距離ですが、見所が多く、少し離れた場所にも見所があるので、同じ和歌山県内に住む私どもでも日帰りで見て回るのは難しいです。遠方から来られる方でしたら、ぜひとも高野山内で宿泊して２日かけて回っていただきたいものです。

　高野山内で宿泊するとなると宿坊を利用するということになります。現在、高野山にある寺院は117ヶ寺。そのうちに53ヶ寺が宿坊寺院として利用できます。宿坊での食事は肉や魚を使わない精進料理。修行僧のもてなしや立ち居振る舞いにも感心させられます。朝の勤行に出るのもおすすめです。
　お宿選びには各お宿に寄せられたお客様の声・クチコミ情報が参考になります。じっくりご検討してお宿をお選びくださいませ。

高野山へのアクセス

大阪方面から：南海電鉄なんば駅から極楽橋行、特急で約1時間20分で極楽橋駅着。ケーブルカーにのりかえ約5分で高野山駅着。高野山駅から南海りんかんバス「奥の院行き」で高野山内へ（大門バス停までは約17分）。

奈良方面から：ＪＲ和歌山線五条駅から約15分、橋本駅着。南海高野線にのりかえ約40分で極楽橋駅着。ケーブルカーにのりかえ約5分で高野山駅着。高野山駅から南海りんかんバス「奥の院行き」で高野山内へ（大門バス停までは約17分）。

和歌山方面から：ＪＲ和歌山線和歌山駅から奈良王寺行で約1時間10分、橋本駅着。南海高野線にのりかえ約40分で極楽橋駅着。ケーブルカーにのりかえ約5分で高野山駅着。高野山駅から南海りんかんバス「奥の院行き」で高野山内へ（大門バス停までは約17分）。

高野山の宿泊施設

金剛三昧院

画像提供:楽天トラベル

【世界遺産の寺院に泊まる】

金剛三昧院（こんごうさんまいいん）
　北条政子が夫の源頼朝と子の実朝の菩提を弔うために建立した寺院。
　まず頼朝の菩提を弔うために建暦元年（1211）に建立しました。このときは「禅定院」と号しましたが、承久元年（1219）に実朝が暗殺されると、その菩提を弔うため禅定院を改築し「金剛三昧院」と寺号を改めました。
　高野山上でも、創建当時の景観をもっともよく残している寺院です。境内は国の史跡で、世界遺産。

金剛三昧院多宝塔（たほうとう）
　貞応２年（1223）に北条政子が源頼朝と実朝の菩提を弔うために建立。真言密教の思想を凝縮した多宝塔の発祥の地、高野山でも最古の多宝塔で、現存する多宝塔のなかでは石山寺（滋賀県大津市）のもの（1194年建立）に次いで２番目の古さ。国宝、世界遺産。塔の傍には樹齢500年といわれるシャクナゲの大木が植えられています。開花時期は５月中旬～下旬。

金剛三昧院経蔵（きょうぞう）
　鎌倉時代に建立された経典の収蔵庫。類例のない鎌倉時代の校倉造り（あぜくらづくり。和風ログハウス）の建造物として貴重。重要文化財、世界遺産。

金剛三昧院四所明神社（ししょみょうじんじゃ）本殿
　高野山の鎮守を勧請した神社。本殿は天文21年（1552）に建立。室町時代末期の社殿の特徴である華やかな彩色が施されています。重要文化財、世界遺産。

金剛三昧院客殿及び台所（きゃくでんおよびだいどころ）
　参詣者の応接と宿泊のための建物。江戸時代前期（17世紀頃）に建てられた、高野山内に現存する最古の客殿・台所。重要文化財、世界遺産。

　金剛三昧院境内、および境内にある多宝塔、経蔵、四所明神社本殿、客殿及び台所は世界遺産に登録されています。

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天徳院