飛鳥時代に寺院の鎮守神として勧請されたと伝わる熊野神社
(旧篠山市二之坪374)
場所
JR福知山線篠山口駅下車、神姫バス20分福住小野バス停から徒歩約10分。
二之坪の集落の西側の山裾の台地に鎮座しています。
御祭神
熊野速玉神
伊弉冉尊
事解男尊
御由緒
大宝2年(702)、小野奥谷にあった廃飛蔵山清水寺の守護神として、紀州熊野より熊野坐神社(熊野本宮大社)を小野奥谷の奥山に、貝田に熊野那智神社(熊野那智大社)を、ここには熊野早玉神社(熊野速玉大社・新宮)が勧請されたといい、その後、他の2社はなくなった。
そして再び、小野奥谷字西ノ谷には永享年間(1429~41)に熊野神社が祭られた。
この神社も永禄3年(1560)に焼失したが、延宝6年(1678)、再建され、歴代藩主が保護を続け隆盛したと思われる。
例祭
毎年、8月31日、9月1日の例祭は「八朔祭」と呼ばれ、造り山は町指定の無形文化財である。
これは、よくできた農作物を神前に供える風習から始まり、延宝年間(1673~81)のころから造り物を屋台に乗せて祝い、後に、京都の祇園祭の山鉾をまねて、飾り付けた7台の山車が宮入をするようになった。
(TATSUさん)
No.321
2005.1.4 UP
2022.9.9 更新