極楽寺境内社の那智社の跡地か
場所
江ノ島電鉄稲村ケ崎駅下車。
駅のそばを音無川が流れ、音無橋架けられている。
音無川(音無川についてはこちら)
川に沿って北に進む道を登っていく。道はだんだん急になり、戸田工務店脇を右折する。
上り詰めると鳥居があり祠が祀られている。
狭い境内には、鳥居の他、「熊野権現」と刻まれた石碑、石の祠、石の神像、その他古い石祠がある。
石の祠の中には神像が祀られている。
境内の前の道はやがて尾根への道を分け、右に極楽寺に下っていく。
御祭神
不明
御由緒
不詳
極楽律寺に伝わる、極楽寺境内絵図には、「熊野新宮」「十二所権現」のほか、「熊野那智 飛瀧権現」の所在が描かれ、飛瀧権現の脇には滝の姿も描かれている。
「熊野新宮」は極楽寺の近くに現存しているが(熊野新宮 鎌倉市極楽寺2丁目3-1)、「十二所権現」(本宮)は現存していない。
上記「熊野権現」は那智社の跡と思われる。
明治35年の地図
昭和16年の地図
明治35年と昭和16年の地図にも所在が記されている。
地図には滝の所在も記されているが現在は存在しない。
現地は谷戸の稜線まで住宅開発が進みコンクリートで固められ昔の面影はまったくない。
(TATSUさん)
No.1748
2013.6.27 UP
2021.5.12 更新
参考文献
- 『鎌倉市史 社寺編』