平重盛が熊野・白山両権現を勧請、羽生領72ヶ村の鎮守
東武伊勢崎線南羽生駅より、徒歩50分程。
または
福生市福祉バス小松神社前下車すぐ。
小松三神社拝殿
赤い立派な鳥居が迎えてくれるが、これは二の鳥居。
鳥居の前より東に数百m先に石造りの一の鳥居がある。さすが、旧郷社である。
境内には、神楽殿、小松明神、浅間社、日枝社、伊奈利社、弁天社の他に小祠が点在している。
左に白山神社、右に熊野神社の本殿が祀られている。
白山神社、熊野神社、小松明神の三社で小松三社と称した。
鳥居の神額も「小松三神社」と表示されている。
熊野神社
白山神社
小松明神
以前報告した、加須市北篠崎の熊野白山合殿社は、 洪水により小松三社の内、熊野、白山の両社が押し流された際、金幣並びに本地仏の釈迦如来と阿弥陀仏が漂着したことが創建のいわれになっている。
熊野神社御祭神
伊弉諾命、伊弉册命
御由緒
承安年間(1171~75)、小松内府平重盛が当地に熊野・白山両権現を勧請、本地仏として阿弥陀如来・十一面観音を安置した。
「新編武蔵風土記稿」小松村の項には
熊野白山合社 羽生領七十二ヶ村の鎮守なり、社領二十石は慶安元年七月十一日賜へり、勧請の年代を伝へされど、古は大社にて、宝蓮坊・安養坊・善林坊・宝珠坊・不動坊・山本坊・明見坊等の供僧ありしと云伝へ 以下略
末社 小松明神 重盛をまつりし社と云
と記述されている。
(TATSUさん)
No.1229
2010.3.23 UP
2023.10.9 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』