場所
町田市小野路の熊野神社のことを調べる為に、日野 図書館に赴いた際に見つけた熊野神社です。
ただし、「新編武蔵風土記稿」(文政十一年<1828>成立)には記述がありません。
しかし、「日野本郷指出帳」元禄十三年(1700)の部には「熊野権現」の記載があります。
また、享保三年(1718)、慶応四年(1868)の部にも、字谷戸に「熊野社」としての記載があります。
また、「皇国地誌」明治十三年編、「日野宿地誌」明治二十二年編にも、「熊野社 字谷戸6005番地」として記載されています。
より新しい、「新編武蔵風土記稿」になぜ記載がなかったのか不明ですが、古くから谷戸地区に存在していたのは間違いないだろう。
この熊野社は、大正八年(1919)市内八坂神社 に合祀されました。(市史余話より)
熊野神社の旧内殿は、合祀以来地元3家によって、地境に祀られていました。(日野市史より)
しかし、平成十八年解体されました。
日野市役所に近い現地に赴くと、空き地の隅にまだ新しい祠がありましたが、熊野社かどうかわかりませんでした。
御祭神
櫛御気野命
(日野宿地誌 明治二十二年編より)
その他
資料には日野には年貢地をもつ山伏四名の記載がある。
明達院、大乗院、玉川院、智光院である。当山派の山伏である智光院は、宿の南、谷戸にあり享保十六年(1731)谷戸の産土神熊野権現社の氏子として懸仏寄進のさいにはその名を連ねている。
(日野市史より)
(TATSUさん)
No.1012
2009.7.20 UP
2021.7.22 更新
参考文献
- 『市史余話』
- 『日野市史』
- 『日野宿地誌』