境内に3社の熊野神社の祠が並ぶ
JR奥多摩駅より丹波、小菅方面行き西東京バス乗車、中奥多摩湖バス停下車徒歩10分。
バス停よりトンネルの上へ山側の急坂を登っていくと、右手に川野スポーツ広場がある。
その先に竹林に囲まれて箭弓神社(やきゅうじんじゃ)が鎮座。
境内の石碑によれば、奥多摩町川野字井戸ぼっち270。
箭弓神社鳥居
箭弓神社本殿
箭弓神社本殿
この箭弓神社の裏に三つの祠がある。
左から、川上神社、熊野神社(青木)、熊野神社(川野)の三社である。
この三社は個別に報告いたします。
箭弓神社境内社
そのほか、小留浦の対岸笹平の畑の中にあった熊野神社は、現在川野大津久の吉弘屋商店の裏山に祀られています。私有地なので遠景しか撮影できませんでした。
笹平の熊野神社
箭弓神社御由緒
不詳
「新編武蔵風土記稿」川野村の項には
矢弓明神社 除地、八畝、小菅川入口の山上にあり、本社三尺余、東向、前に鳥居を建り、
子安・勝手のニ神を祭神とせりと云のみにて、勧請の年代を伝へず、以下略
と記述されている。
「皇国地誌 川野村誌」によれば字土久保702に鎮座しており、箭弓大明神と称していたが、明治維新の際、箭弓神社と改称。
川野村の鎮守として、多摩川と小菅川の合流点の崖上に鎮座していたが、ダム工事により水没の為、小河内神社に合祀されたが、社殿は現在地に移転し現存している。境内に、川上神社、熊野神社2社を移転。
(TATSUさん)
No.1214~1216
2010.2.25 UP
2020.8.30 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』
- 『皇国地誌 川野村誌』