温泉の神様、江戸中期に熊野三社大権現と改称
場所
JR青梅線奥多摩駅より、西東京バスで小菅、丹波方面乗車、倉戸口バス停下車徒歩15分ほど。
熱海トンネルを右に見て、倉戸山登山口の標識に従い坂道を登る。
清水館(旅館)の前を左折してすぐ、石段を上り詰めたところが境内、奥多摩湖がみわたせる。
現在の温泉神社は、小河内ダム工事により湖畔より現在地に遷座した。
御祭神
不明
御由緒
昭和三十二年完成の小河内ダム工事により、14集落が水没した。
その中の原集落には、鎌倉時代より湯屋もあった。
神社は湯ノ権現、湯屋権現と呼ばれていたが宝暦十四年熊野三社大権現と改称、
明治三年に温泉神社と改称された。その後、ダム建設に伴い村内の他社とともに、小河内神社に合祀された。
温泉は現在も鶴の湯として残っている。
「新編武蔵風土記稿」には、
熊野社 除地一段七畝十八歩、小名湯場にあり、
社地入口及本社の前に石階あり、本社は纔に五尺四方、神體は幣帛、
神鏡は径八寸、中に當社の本地佛三の像をほれり、裏に延文六年辛丑の文字見ゆ、
且社傳にも延文六年十月廿九日の起立といえば舊き社なり、
村民持
と記されている。
(TATSUさん)
No.968
2009.6.3 UP
2020.8.30 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』