地元での呼称は「熊野大社」、日本三熊野のひとつとされる
(南陽市宮内字坂町3707-1)
御祭神
伊弉冉尊、伊弉諾尊、素戔嗚尊
創立
大同元(806)年再興
境内社
八幡神社、菅原神社、二宮神社、三宮神社、神明宮、和光神社、月山神社、
湯殿山神社、大社神社、古峰神社、幸神社、土社神社等多数
赤湯駅から車で約10分の距離にあります。ここの神社はほんとに「熊野大社」の名前にふさわしいものばかりです。
神社に到着すると大きな石鳥居が見えます。なんでも石造りの権現大鳥居では日本一とか。門前の参道は約330mの石畳です。
手水舎の前にある社号標は東郷平八郎揮毫です。社号標の反対には県指定文化財の大銀杏があります。
さらに参道を進むと左に折れたところに石段がみえ、赤い二の鳥居が見えます。鳥居の右には境内社として、土社神社や大社神社、幸神社、月山神社、湯殿山神社が鎮座しております。
梵鐘
石段を登りきるとまず最初に目にするのが梵鐘で、「神社に鐘?」とびっくりしますが、これは神仏習合のなごりです。右手には拝殿と本殿が見えます。この重厚な茅葺き屋根の拝殿で、向拝の部分がおもしろい形をしております。この茅葺きは江戸時代の後期のものだそうです。
神楽殿
拝殿の正面には社務所と神楽殿がありますが、この神楽殿の形が本宮大社の証誠殿に似ていたりします。拝殿の左側には、順に、八幡神社、保呂羽神社、羽黒神社、菅原神社、稲荷神社と並び、本殿後ろは、三宮神社(熊野那智宮、事解之男命)、二宮神社、若王子社、神明宮、和光神社と、ホントにたくさんの神様はいらっしゃいます(境内案内にはこれらの境内社は仏様の名前で書かれておりました)。二宮神社、三宮神社をみていたら、本宮大社の拝殿前を思い出しました。
由緒書きにもあるように、天台、真言、修験、神道により守護され、昔は熊野山證誠寺とも称し、ここの熊野神社は「日本三熊野」とよばれているそうです(日本三熊野とは、 @紀州の熊野本宮大社・那智大社・速玉大社、 A群馬県長野県境の熊野皇大神社、 Bそしてここ宮内熊野大社 の3つです)。ここでは伊勢神宮直伝の大々神楽を奉納されるそうです。菊祭りでしょうか参道には「あつもの」が並んでおりました。大銀杏の前には「証誠殿」という結婚式場(すばらしい!!!)がありました。
ほんとうに村山~置賜地区の熊野信仰の奥深さを感じた参拝の旅でした。
今回はまだ続きます。2ページ目へ。
(山濱さん)
No.105
2001.11.1 UP
2021.10.31 更新