■ 熊野の観光名所 |
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◆ 吹越の宿(ふっこしのしゅく) 和歌山県田辺市本宮町上切原 上切原村:紀伊続風土記(現代語訳) |
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大峰奥駈道の行場 吹越宿。 熊野から吉野まで連なる大峰山系は、役の行者が開いたとされる修験道の根本道場であり、大峰山系の南端である熊野は中世、修験道の一大中心地でした。
平安初期までは吉野の金峯山が修験者の修行の中心地でしたが、よりよき霊地を求めた修験者が大峰の山中に分け入り、南へと南へと進み、熊野への道が開かれたものと思われます。 大峰山系を縦走することを「大峰奥駈け」といいますが、大峰奥駈け道の道中には「七十五靡(なびき)」といわれる75ケ所の行場が設けられています。 大峰奥駈けには、熊野から吉野へ駆ける「順峯(じゅんぶ)」と吉野から熊野へ駆ける「逆峯(ぎゃくぶ)」の2つのやり方がありますが、順峯による奥駈けでは、靡の一番は熊野本宮の証誠殿。 本宮が大峰奥駈けの出発点で、ここ、吹越は靡四番。吹越は、順峯による大峰奥駈け最初の大護摩修行の霊地でした。 「吹越」という地名は、修験者がここを通るとき、ほら貝を吹くことから付けられたそうです。 熊野三山検校の行尊がここで歌を詠んでいます。
(『新拾遺和歌集』巻第八 離別歌 749) ※ ※ ※ 『ほんまもん』では、山伏修行のシーンでここが登場しています。 熊野本宮大社から新宮方面へ国道168号線を進み、2つめの熊野川を渡る橋「高津橋」を渡って、対岸へ。小津荷(こつが)という集落を抜け、左折。林道・津荷谷線を行きます。 |
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