那智の扇祭り、熊野那智大社例大祭 扇会式例祭
毎年7月13、14日に行われる熊野那智大社の例大祭。 一般には「那智の火祭り」といわれますが、正式には「扇会式例祭(おうぎえしきれいさい)」または「扇祭(おうぎまつり)」といいます。7月13日は宵宮祭。夕刻より大和舞と田楽の奉納が行われます。7月14日が本祭。
今回、初めて那智の扇祭りを見に行きました(妻は何度も見ていますが)。
7月14日の本祭、「7月最強」の台風4号が接近しつつあるなか、合羽を着て傘をさして見ました。
那智の田楽は、さすが国の重要無形文化財に指定されているだけあって、素晴らしかったです。
那智の滝は連日の雨で水量が増し、ド迫力でした。
御滝本神事も迫力があって素晴らしかったです。
この例大祭は、熊野十二所権現(12柱の熊野の神々)が1年に1度、現在鎮座する場所からもともと鎮座していた那智の滝へ里帰りしてリフレッシュし、また現在の鎮座地に戻る神事です。
熊野十二所の神々の神霊は、那智の滝の姿を模したとされる高さ6mの12体の扇神輿(おうぎみこし)に移されて滝前へと運ばれ、 大松明が浄めながら迎えます。
熊野那智大社例大祭「扇祭」 のスケジュール
午前10時:御本社大前の儀 午前11時:大和舞(稚児舞) 午前11時30分:那智田楽 午後0時15分:御田植式 午後1時:扇神輿渡御祭 |
(御本社にて) |
午後1時30分:伏拝み扇立神事 | (伏拝にて) |
午後1時50分:一・二・三の使発進 午後1時57分:光ヶ峰遥拝神事 午後2時:御滝本神事(御火行事) 午後2時17分:扇褒め神事 午後2時25分:御滝本大前の儀 午後2時50分:田刈式 午後2時55分:那瀑舞 午後3時:扇神輿還御 |
(御滝本にて) |
午後3時30分:扇神輿還御祭 | (御本社にて) |
※扇祭(那智の火祭り)について詳しくは那智勝浦町公式サイトなどをご覧ください。地元の方のこちらのページも。
那智の火祭り(2010)|那智の火祭り(2007)|那智の火祭り(2005)|那智の火祭り(2004)|那智の火祭り(2002)
那智の田楽は2012年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されました。また那智の扇祭りは2015年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
(てつ)
2007.8.15 UP
2015.7.10 更新
2021.7.12 更新
参考文献
- 加藤隆久 編『熊野三山信仰事典』戎光祥出版
熊野那智大社へ
アクセス:JR紀伊勝浦駅から熊野交通バス神社お寺前駐車場行きで約30分、終点下車、徒歩10分。滝前バス停、神社お寺前バス停で降りてもよいです。
熊野古道大門坂を歩きたい方は大門坂駐車場前バス停で下車、徒歩約1時間。
駐車場:有料駐車場あり(場所により無料)