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平成17年7月14日曇り。今年も那智大社例大祭である「那智の火祭り(扇祭)」が斎行されました。那智大社にて午前10時からの御本社大前の儀、大和舞、那智田楽、御田植式の後、午後1時から扇神輿渡御祭、伏し拝みにて扇立て神事、一・二・三の使い発進、光ヶ峰遥拝神事、御火行事と続きます(午前の神事は平成14年度の頁を御参照ください)。写真は点火された大松明が御滝前から鳥居をくぐり石段に向けて出発するところです。 |
大勢の観衆が見守る中、12体の大松明が石段を上って扇神輿を迎え清め、また石段を下りてゆきます。場内には神職さんによる解説があり、わかりやすく神事を拝見することができました。大松明が石段へ向けて出発する時の音声はこちら。写真をクリックすると拡大されます。 |
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松明の重さは50kgもあるそうですが、今年は例年より石段の高い所まで迎えに行っていたように見えました。さぞ重かったことでしょう。 |
大松明の炎の向こうから、赤と金も鮮やかな12体の扇神輿が下りてきました。八咫烏帽をかぶった神職さんが「結びの松明にかざした『打松』を古伝の秘事をもって所作を行って、神輿の第八神鏡を打つ」(「」内は熊野那智大社例大祭諸行事案内より引用)という「扇褒め神事」があるのですが、今年は位置的に撮影できませんでした。残念!八咫烏帽の神職さんは平成16年度の頁を御参照ください。 |
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扇褒め神事を終え、御滝前に立てられた扇神輿。那智の木々や御滝に映え、美しい光景でした。(写真をクリックすると大きくなります) |
御滝本大前の儀、田刈式、と神事は続きます。田刈式の音声はこちら。写真は神事の中の一場面。「千年万年、天晴れ天晴れ〜!」と言いながら歩き、観衆はその声に盛り上がっていました。 |
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那瀑舞です。松明を奉持した方々なので白装束のあちこちに煤がみえました。「けふのでましの あなあら貴と、 滝の流れも さらさらと 塵も残さず 神風ぞ吹く 神風ぞ吹く。」御滝御幸の歌が、響きます。この歌を聴くと今年も例大祭を拝見できたのだなあという実感が湧いてきます。 |
さて例大祭はまだ終わったわけではありません。御滝前から扇神輿がかつがれて石段を上り、旧参道を「一の使」と書いた場所や伏し拝みを通って御本社へ向かいます。 |
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御本社に帰着した12体の扇神輿。昇神の神事を受け還御の祭事を以って例大祭は終了となります。 |
解体される扇神輿。今年は扇神輿の一部を御札として授与していただけました。写真右の方が手にされている板で、片面に木札が合わさって御札になっています。写真はこちら。嬉しいお祭りの名残をいただきました。 |
参照:「熊野那智大社例大祭諸行事案内」
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■熊野の祭り |
・花の窟神社春季大祭,御綱掛け神事
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