■ 熊野の観光名所 |
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◆ 熊野神社(桜の宮)(くまのじんじゃ、さくらのみや) 和歌山県西牟婁郡白浜町才野1757番地 才野村:紀伊続風土記(現代語訳) |
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桜の宮JR紀伊富田駅から1〜2kmくらい行った、「権現平(ごんげんだいら)」と呼ばれる、海に迫った小高い山の上の平坦地に鎮座する熊野神社です。 権現平は、本宮に鎮座する以前に熊野権現が鎮座したと伝えられる場所です。
この伝承に依って明治26年(1893年)に熊野神社を建立。 風光明美な場所で、神社の背後には8基の古墳が点在しています。 明治34年(1901)、才野地区から6人が北米に移住することになり、それを記念して参道に山桜を植樹しました。
桜の研究家として知られる笹部新太郎(ささべしんたろう。1887〜1978)は、戦前、この神社の参道の桜並木を調査し、その山桜のすばらしさに感激し、71歳で出版した自叙伝『櫻男行状』でも「その花の佳さは私の知るかぎり群を抜いていた」「この桜こそ今日以後の日本の桜の品種改良の基礎となるものと密かに思い定めた」と絶賛しているほどです。 しかし、戦後、食料増産のために権現平の山桜はことごとく伐採され、田畑に変えられてしまったそうです。 昭和27年(1952)から地元の青年たちをが中心になり、「桜の宮」復活を目指して植樹活動が再開され、現在では数百本の桜が春には花を咲かせます。 ことごとく伐採されてしまったといわれていた紀州権現平桜ですが、熊野神社で採取された実を、兵庫県西宮市在住の久野友博氏(1922〜1995)が育てたところ、権現桜の特徴を備えたものに成長しました。 今の桜が大木となる数十年後の、復活なった「桜の宮」がとても楽しみです。 権現平には他に、金刀比羅神社という熊野権現が本宮に鎮座する以前に鎮座したとされる神社もありますので、御一緒にお参りされるとよいと思います。 桜の季節の写真はこちら。 (てつ) 2003.4.5 UP ◆ 参考文献・参考サイト
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