み熊野ねっと 熊野の深みへ

blog blog twitter facebook instagam YouTube

『熊野年鑑』現代語訳 仁明

仁明天皇

現代語訳

天長10年 癸丑(みずのとうし)

熊野の飛鳥社において犬を制した。熊野で10月に桃李の花が咲いた。

承和4年

熊野の北山で体長1丈の猿が見つかった。

6年 己未(つちのとひつじ)

6月に熊野の那智より火光が出て海の中に入った。その音は高かった。

8年 辛酉(かのととり)

新宮社壇の禰宜が霊夢を得た。

11年 甲子(きのえね)

新宮の河口が砂山となった。

13年 丙寅(ひのえとら)

新宮の河口に大鮫が入り、川の主となった。

嘉祥元年 戊辰(つちのえたつ)

熊野別当2代目に慶雲がなった。

※「熊野別当代々次第」によると慶覚

原文

十 癸丑

熊野飛鳥社ニ於テ犬ヲ制ス熊野十月桃李花

承和四

熊野北山有猿長一丈

六 己未

六月熊野那智ヨリ火光出入海中其音高シ

八 辛酉

新宮社壇ノ禰宜得霊夢

十一 甲子

新宮川口砂山ト成

十三 丙寅

新宮川口大鮫入為川主

嘉祥 戊辰

熊野別当二代目慶雲

back next

(てつ)

2021.11.5 UP

参考文献