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『熊野年鑑』現代語訳 後三条

後三条天皇

現代語訳

延久2年 庚戌(かのえいぬ) 1070年

5月21日に空中で鼓の音がした。去年より止んだ。

※地震?

本宮が木寄せ。去年、熊野は覚真を別当に任じた。

※「熊野別当代々次第」によると、覚真は第13代熊野別当。

後三条院の御時、延久元年10月12日補任。泰救の三男である。治山2年。延久3年正月5日入滅。女子1人。

第13代熊野別当 覚真:熊野別当代々次第:紀伊続風土記 現代語訳

延久3年 辛亥(かのとい) 1071年

新宮が木寄せ、那智山も木寄せ、大工時宗三山に入った。

内裏を造立した。

延久4年 壬子(みずのえね) 1072年

9月に本宮が遷宮、11月に新宮が遷宮、11月に那智が遷宮。奉行は近衛左大臣、比丘は明応上人。

延久5年 癸丑(みずのとうし) 1073年

白河帝 奉熊野牛王印の始まりである。

原文

延久 庚戌

五月二十一日空中有鼓声去年ヨリ止

本宮ノ木寄去年熊野覚真任別当

三 辛亥

新宮木寄那智山同大工時宗三山ニ入

内裏造立

四 壬子

九月本宮遷宮十一月新宮遷宮十一月那智遷宮奉行近衛左大臣比丘明応上人

五 癸丑

白河帝 奉熊野牛王印始也

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(てつ)

2022.9.14 UP

参考文献