白河天皇
現代語訳
承保元年 甲寅(きのえとら) 1074年
承保3年 丙辰(ひのえたつ) 1076年
熊野は宗賢を別当に任じた。教真は号を失い、収宮。
※「熊野別当代々次第」によると、宗賢は第14代熊野別当。
後三条院の御時、延久4年2月13日、氏人ではないが別当に補任する。参着のとき当山の大衆等が殺害した。紀伊守の子である。
承暦元年 丁巳(ひのとみ) 1077年
新宮川に大鮫が入り、藍波と言った。鬼が都へ出て人を失った。
承暦2年 戊午(つちのえうま) 1078年
8月に飛鳥社の別当寺が建った。
原文
承保 甲寅
飛鳥遷宮日次ノ勅書来神倉末社等成
三 丙辰
熊野宗賢任別当教真失号収宮
承暦 丁巳
新宮川ニ大鮫入藍波ト云フ鬼都へ出テ人ヲ失フ
二 戊午
八月飛鳥社寺別当建
(てつ)
2022.9.14 UP
参考文献
- 熊野速玉大社宮司 上野元監修・発行『速玉本 熊野年鑑』熊野速玉大社