■ おさんぽフォトアルバム

へいせいにじゅうさんねんど たまきじんじゃれいたいさい
平成23年度 玉置神社例大祭

平成23年10月24日、奈良県吉野郡十津川村。晴れて玉置神社例大祭が斎行されました。十津川村は今年9月に台風12号の影響で大きな被害があった為、この秋の例大祭では神輿渡御がなく、静かに祝詞奏上等の神事が斎行されました。

本宮方面からは168号線で十津川村に行く道が通れるようになったので、無事に玉置神社駐車場まで行く事ができました。鳥居前の出店を見つつ駐車場から10分ほど歩くと、玉置神社に到着します。昨年は境内で出会った天狗やお多福さんにお祓いしてもらえましたが今年は御神輿がないため出会えませんでした。来年またお会いしたいものです。

例大祭は午前9時30分から本殿で神事が始まり、献饌、祝詞奏上、男性神職による「神子(みこ)神楽」の奉納(緋袴で舞う)、参列者の 玉串奉納等の儀式が行われました。
神社によって警畢(けいひつ。先払いの声)はぞれぞれですが、玉置神社の凛とした警畢に、私は法螺貝の音を連想しました。

弓神楽について

神楽殿では本殿の神子神楽にない「弓神楽」の奉納があり、初穂料を納めると弓神楽によるお祓いを受けられ「熊野成(くまのなる) 玉置宮(たまきのみやの)  弓神楽(ゆみかぐら) 弦音須礼波(つるおとすれば) 悪广退散(あくま しりぞく)」と書いたお札をいただけます。
この弓神楽は太鼓に合わせて 男性神職さんが烏帽子に緋袴で弓を手に持ち、鉦と太鼓の伴奏で舞をされるという珍しいお神楽で、神楽殿内にある的に向って白木の弓を放ちます。玉置神社は基本 的に女性の巫女さんを置かず、代々男性神職さんがこの神子舞を奉奏されてきたといいます。

「熊野」(昭和57年 原書房刊 地方史研究所編 瀧川政次郎 増補新版)収録・佐藤虎雄氏筆「玉置山」の項には「峰中作法次第」という書に玉置権現の御宝前で山臥が左右に列立して笈伝・手碑伝・斧伝・閼伽桶伝等の諸伝が行われ、法螺を吹き入堂して最後に弓神楽を奏する、ということと、弓神楽は玉置山特有の神楽で『弓神楽記』によれば、玉置権現がむかし白木の弓を以て荒神を射伏したのに始まり、白河天皇承保元年(西暦1074年)行幸の際に祈請のために奏せられた、とされています。

また『玉置山縁起』の年中行事に正月元旦・三月三日・五月五日・八月朔日・九月九日・同月二十四日の各祭典には何れも終に弓神楽を奏し天下泰平国家安全の御祈祷を勤め、鳴弦にて妖魔の退散を祈り、この歌詞を木版に刷って空海筆と称する護符が領布されていたことや、この神楽歌が明治初年に一時廃絶の後に復興、最初の「熊野那類(くまのなる)」「矢的那類(やまとなる)」に改められたということが書かれています。



お祭恒例の“餅まき”は当初しない予定でしたが急遽 行われることになり、高い所にある本殿前と社務所側の坂の上から石段下の参列者にむかってお餅がまかれ、例大祭は無事終了いたしました。十津川村の方々の鎮魂・復興祈念が成就されますよう、願います。

(玉置神社N様:有難うございました。)

参考URL:玉置神社公式HP十津川村観光協会HP
参照:増補新版「熊野」(昭和57年 原書房刊」地方史研究所編 瀧川政次郎 増補)収録 佐藤虎雄「玉置山」の項

このページはFLASHを使用しています。左上にある「+」を押すとスライドショーが停止、移動ボタンと画像枚数が表示され一枚づつ移動できます。PREVボタンで一つ前の画像に、NEXTボタンで次の画像に移動します。「−」を押すとボタンが消え、スライドショーが動きだします。



画像が表示されない方はFlash Playerをこちらから ダウンロード及びインストールしてご覧下さい。




FLASH素材・・・Flashbucks

2011.11.9 UP

 

■熊野の祭り

花の窟神社春季大祭,御綱掛け神事
神倉神社例大祭,お燈祭り
水門神社例祭,水門祭
熊野本宮大社例大祭,湯登神事
熊野本宮大社例大祭
熊野那智大社例大祭,那智の火祭り
闘鶏神社例大祭,田辺祭り
河内祭り,御船祭り
花の窟神社秋季大祭,御綱掛け神事
熊野速玉大社例大祭,神馬渡御式
熊野速玉大社例大祭,御船祭
木の葉神社例祭,ねんねこ祭り

■熊野フラッシュ

熊野三山 Flash
八咫の火祭り Flash


み熊野トップ>おさんぽフォトアルバム