那智に伝わる安倍晴明伝説
・安倍晴明は二人の式神をもって魔物たちを岩屋に狩り籠めた。(『那智山滝本事』『熊野山略記』《『熊野那智大社文書』五》)
・花山法皇が那智に籠ったとき、天狗が様々な妨害をしたので、安倍晴明を招き、狩籠の岩屋という所に多くの魔物たちを祀り置いた。その後、那智の行者が不法を行ったりなまけたりしたときにはこの天狗たちが怒るのでおそろしいと語り伝えられる。(『参考源氏盛衰記』三《『改定史籍集覧』》)
・安倍晴明は俗人ながら那智で千日の修行を行い、毎日、滝に打たれた。(『古事談』六 晴明知花山天皇前生事《『新訂増補国史大系』》)
安倍晴明について詳しくはこちら。
(てつ)
2005.7.6 UP
2020.3.13 更新
参考文献
- 『本宮町史 文化財編・古代中世史料編』
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