日本の捕鯨発祥の地とされる太地のクジラ
クジラのお刺身。ショウガ醤油でいただきます。
日本の捕鯨発祥の地とされる熊野、太地。
江戸時代初期から太地は捕鯨の本場として日本中に知られていましたが、明治に入って西洋式捕鯨法が導入されると、太地捕鯨は次第に衰退。
新宮出身の文豪、佐藤春夫は鯨について昭和3年発表の随筆「赤い身の鯨」に次のように書いています。
東京の人は鯨といふと、白い肉のところばかりを賞翫するが、私の郷里(くに)の紀州などでは赤い肉を刺身のやうに庖理して味醂醤油につけて、しばらく経ってこんがりと焼いて食べる。称して鎌倉焼といっているが、ちょっとビフテキのやうで実にうまい。通がつた料理では、鯨のカブラボネといふところを賽の目に刻んで酢味噌で和えて喰べる。これなぞは一杯のむにはいゝ肴である。
(『定本 佐藤春夫全集 第20巻(評論・随筆2)』臨川書店)
私は、クジラやイルカを時々食べます。
アメリカやオーストラリアの牛を輸入して食べるより日本近海のクジラやイルカを食べる方がエコですよね。
どの動物を食べてはいけないというのはその地域地域で決めるものだと思います。どこか特定の強国が決めるものではありません。
クジラの大和煮。
クジラのハム。
クジラのすき焼き。
(てつ)
2008.12.24 更新
2011.1.17 更新
2011.3.31 更新
2011.4.19 更新
2020.3.4 更新
参考文献
- 『定本 佐藤春夫全集 第20巻(評論・随筆2)』臨川書店
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