清和天皇
現代語訳
貞観元年 己卯(つちのとう)
正月に本宮が従五位下の神階を授かった。
5年 癸未(みずのとひつじ)
3月に本宮と新宮が正二位を授かった。勅使は大納言広房。
9年 丁亥(ひのとい)
那智山十報入浄土
10年 戊子(つちのえね)
浜の宮で慶龍上人が渡海した。これが補陀落渡海の始まりである。
15年 癸巳(みずのとみ)
本宮の箱棟に白い雀が巣を作った。
18年 丙申(ひのえさる)
7月に熊野に行幸、6人の僧がお供に加わった。
原文
貞観 己卯
令備正月本宮神宮従五位下
五 癸未
三月本宮新宮備正二位勅使大納言広房
九 丁亥
那智山十報入浄土
十 戊子(つちのえね)
浜宮慶龍上人渡海是始也
十五 癸巳
本宮箱棟白雀巣ヲ作
18年 丙申(ひのえさる)
七日行幸熊野六口ノ僧供奉
(てつ)
2021.11.9 UP
参考文献
- 熊野速玉大社宮司 上野元監修・発行『速玉本 熊野年鑑』熊野速玉大社