■ 創作童話

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★ 我が輩は鵯(ヒヨドリ)である。(その11)   (正和 作)


 我が輩は鵯である。


我が輩は鵯である。(その11)       (正和)

 

   堤の池に沈んだ緋鯉

そこから少し下った所から右に登ると「敷地(シキジ)」と言う所が有る。昔、ここには2軒の家が有り、周囲には田圃や畑がたくさん有って、○○さん夫妻は熱心なお百姓、大きな牛のお尻を叩いて、よく敷地道を歩いていたと言う。□□さんは「皆地笠」作りの名人だったと聞いた。

段々と重なる田圃の上の方には人口の大きな池が有り、堤(ツツミ)と呼んでいた。

御主人様が子供の頃、△△兄さん(奥さんのお兄さんで戦死なさったお方)や外のお友達とこの池に遊びに行った時、深い底の方に大きな魚の様なものがじっと動かずにいるので、長い竹竿の先に番線で鉤(かぎ)を取り付け、それを引き上げて見れば大きな緋鯉だった。一人では重くて持てないので3人で□□さん宅まで運んで行くと◎◎爺さんが、大変喜んでお駄賃をくれたと話していたのを思い出した。

その池の上には、今は鏡山にお祭りしている氏神様の宮跡が静かに皆地の里を見守っている様です。

けれども現在は敷地の在所に家は無く、田圃や畑も杉や檜が生い茂り、苔むした石垣や屋敷跡のみが過ぎ去りし昔を偲ばせています。

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 このお話は、私が最近知り合った本宮町に在住の正和さんという方の創作童話です。
 正和さんの許可を得て、こちらに転載させていただくこととなりました。
 今回のお話は、正和さんがお住まいの皆地(みなち)を舞台にした物語です。

 皆地には皆地生き物ふれあいの里があります。
 皆地いきものふれあいの里では、約20ヘクタールの敷地のなかに「ふけ田」と呼ばれる湿田や森林があり、約600種類もの動植物を観察することができるそうです。観察室、標本展示室を備えた「皆地いきものふれあいセンター」も併設。駐車場あり、入場無料。

和歌山県田辺市本宮町皆地の観光名所

(てつ)

2009.7.2 UP

 

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