■ 創作童話

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★ 我が輩は鵯(ヒヨドリ)である。(その17)   (正和 作)


 我が輩は鵯である。


我が輩は鵯である。(その17)       (正和)

 

   山鳩

我が輩達の家の近くで、よく「ぽっぽー オーワオー」と山鳩さんが鳴いている。
山鳩さんは何故「オーワオーオーワオー」と鳴くのだろう、と聞いてみると、昔ご先祖様に胸のグラマーでとっても綺麗な鳩さんがいて、山鳥(ヤマドリ)さんと競争したそうだ。
「僕の方が美しい」「いや私の方が綺麗だ」とお互いに譲らなかったが、山鳥さんが綺麗な尾羽を見せて「どうだ僕の方が数段綺麗だろう」と言って自慢した。

グラマーで鳩胸の鳩さんもこれには勝てず、「どんな綺麗でも尾は尾でしょう」と言って。それからは尾は尾(オーワオー)と鳴く様になったと言う……
本当かしら?

綺麗な尾と言えば近頃、雉(キジ)さんが居なくなって「ケーンケン」と鳴く声が聞かれなくなった。

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 このお話は、私が最近知り合った本宮町に在住の正和さんという方の創作童話です。
 正和さんの許可を得て、こちらに転載させていただくこととなりました。
 今回のお話は、正和さんがお住まいの皆地(みなち)を舞台にした物語です。

 皆地には皆地生き物ふれあいの里があります。
 皆地いきものふれあいの里では、約20ヘクタールの敷地のなかに「ふけ田」と呼ばれる湿田や森林があり、約600種類もの動植物を観察することができるそうです。観察室、標本展示室を備えた「皆地いきものふれあいセンター」も併設。駐車場あり、入場無料。

和歌山県田辺市本宮町皆地の観光名所

(てつ)

2009.7.10 UP

 

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