■ 熊野古道 九十九王子 |
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◆ 出立王子(でだちおうじ) 和歌山県田辺市上の山二丁目 |
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熊野への新たな出立熊野古道「紀伊路(きいじ)」、芳養王子と秋津王子の間に出立王子はありました。 建仁元年(1201年)の藤原定家の『後鳥羽院熊野御幸記』には、10月12日の記事には以下のようにあります(現代語訳てつ)。
出立王子の鎮座地は特定できませんが、龍泉寺のすぐそばの田辺第三小学校に向かう坂道の途中に小祠が祀られています。出立王子前方の浜では潮垢離が行われました。 解説板より。
田辺王子ともいわれ、平安時代後期の貴族、藤原宗忠(ふじわらのむねただ)の日記『中右記(ちゅうゆうき)』に「田之部(たのべ)に行き王子社に奉幣」とあり、鎌倉時代の貴族、藤原頼資(ふじわらのすけのり)の『修明門院熊野御幸記』には「田部王子に参る」にあります。 これまで海岸筋の道でしたが、出立王子より山中の道である中辺路に入ります。熊野への新たな出立という意味合いで出立王子と呼んだのだと思われます。 (てつ) 2010.8.23 UP ◆ 参考文献
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