読んだら熊野のファンになる激熱少女漫画!
2011年4月のワークショップに参加してくださった方から「これを読んだら熊野のファンになります」とオススメされて、全27巻大人買いして読みました(文庫版だと全16巻)。
1990年9月から1998年6月まで『別冊少女コミック』(小学館)で連載された少女漫画。1993年に平成4年度(第38回)小学館漫画賞を受賞。
20世紀末に文明は滅び、その後300年を経た、暴君が支配する日本が舞台。
3巻に那智の黒あめが登場。熊野はまだ登場しませんが、文明が滅びた後も熊野では那智の黒あめがいまだ作られています!
6巻でとうとう熊野が登場!
「古道を歩いていれば死者の霊と出会えるという 極楽浄土に一番近い場所である」
7巻で那智&聖の熊野コンビが登場。那智の滝も熊野本宮も登場。捕鯨の伝統も断ち切られることなく継承されています。
コミックス版第7巻の84ページ
「大昔から時代が大きく動く時は 決まって後ろに熊野が見え隠れしとる」
「死んだらあかんで。今回見事に乗り切ったら、俺の一存で、熊野はあんたに味方するからな」
「ようきいとけ! 我が紀の国は武蔵坊弁慶を生んだ土地じゃあーっ」
8巻、湯の峰温泉が登場。
「熊野の力を見せちゃろかい」
11巻、熊野午王宝印が登場。
15巻、熊野水軍登場!
『BASARA』でも熊野が単なる日本の一地方ではない特別な場所であることが描かれています。
本編は25巻で終了。外伝の26巻では、那智&聖の熊野コンビの幼少時のエピソードが。那智&聖の熊野コンビがかっこいいです。
胸に響くマンガです。終盤ではぼろぼろ泣きました。
24巻で、主人公が問いかけます。
「あなたもそうでしたか!? 少しでも 戦ったか? 足掻いたか? 心で考えたか? 恥じることなく生きてきたのか! あなたはどうでしたか」
(てつ)
2011.5.25 UP
2020.3.2 更新