■ 熊野古道 九十九王子 |
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◆ 猪鼻王子(いのはなおうじ) 和歌山県田辺市本宮町三越 三越村:紀伊続風土記(現代語訳) |
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熊野古道「中辺路(なかへち)」。湯川王子と発心門王子の間に位置する猪鼻王子(いのはなおうじ)。 三越峠(みこしとうげ)から下った谷の音無川の河畔にあります。 平安時代末期の藤原宗忠の参詣記『中右記』には「三輿の多介(※みこしのたけ:三越峠※)を越え、次いで谷を下り、谷川を渡ること数度。亥の鼻(※いのはな:猪鼻※)を過ぎ、ついで発心門に入る」とあり、鎌倉時代初期の『修明門院御幸記』には「湯川王子に参御し、次いで猪鼻王子、次いで発心門王子において御禊あり」とあります。
しかしながら熊野詣が廃れると、この王子も廃れ、江戸時代には廃絶し、跡地のみとなっていました。 ここまで来れば熊野本宮まではもう一息。次の発心門王子まであと15分ほど。発心門王子の近くには中世、「発心門」と呼ばれた大鳥居があり、この大鳥居「発心門」が本宮の聖域の入り口とされました。 (てつ) 2008.10.31 UP ◆ 参考文献
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