■ 熊野参詣記 |
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◆ 『熊野道中記』(現代語訳4)芝村〜伏拝 |
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『南紀徳川史』に収められている「熊野道中記」。
これは誤記かもと思う箇所は訂正しています。また訳せなかった箇所などもあります。お気づきの点などございましたら、ぜひご教示ください。ご教示を受けながら徐々によい訳文にしていきたいと考えています。メールフォームはこちら。 原文をお読みになりたい方はこちら(外部リンク)。
芝村より 高原まで22町 剣山 瀧尻王子の東にある。芝村の中よりこの山の後が見える。 芝川 岩田川ともいう。 大門王子 高原坂へかかる道。大坂峠の上り初め。 高原より 近露まで2里11町 イに14町 後鳥羽院熊野御幸の時瀧尻王子御会に通方 盛衰記に維盛熊野道行に 十条 立場茶屋昔十条という者が住んだ所である。また上って柚かたり。 大坂峠 8町下り、険しい坂がある。 相坂王子 相坂へ下り口より右の谷川を越え、18間ほど入る。 安宅川 近露川である。 近露王子 近露村の入口の道の左前に芝がある。頓宮の跡という。 近露より 野中まで29町 イに30町 登り坂左の方に鳥居見える。権現がここに御鎮座したといって森がある。 野中より 伏拝まで4里 イニ4里8町手枕松 野中村の内、楠山坂道の右の方。 比曾王子 社はない。同村の内、道の左の方。 接桜 同村坂の内、道の右。 接桜王子 同道の左の方。 中川王子 社はない。同道の左。 紅葉ヶ瀧 中川王子より2町ほど先、道の右。 小広尾王子 社はない。小広峠の道の左。 熊瀬川 家1軒。太平記に阿瀬川とあるのはここであろう。 女夫坂 登り坂。わらんす峠の下りを女坂という。 とちの河 家1軒。鴨石がありる。これより登りを男坂という。 岩神峠 男坂峠をいう。 岩神王子 峠道の左。
湯川王子 道の湯川村の中の左。 金山峠 見越峠 茶屋がある。峠より右へ行けば湯の峯道がある。下りて三越村。 音無の瀧 見越峠より20町ほど先道の左。玉ヶ瀧ともいう。 猪鼻王子 社はない。右の瀧より3町ほど先、右の方。 秡郷の杉 三本杉といって一所に3本生える所で秡の杉という大木である。 発心門王子 社はない。猪鼻王子より6町ほど先、坂の峠道の左の方。 南無房庵室 発心門王子の社跡の左の方。
発心門 発心門王子の前、道の右にある。イに左にある。 見越川 発心門の道の左の谷間の流れ。 水呑王子 社はない。発心門より15町ほど先、道の左。
お気づきの点などございましたら、ぜひご指摘ください。メールフォームはこちら。 (てつ) 2011.2.16 UP ◆ 参考サイト
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